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子どもたちの動線―中学生以降

小学校中学年までの子どもたちの学習スペースが子ども部屋に限定されていないのに対して、中学生以降は、子ども部屋に固定されていきます。さらに、自分の趣味趣向に合わせたプライベートルームとしての意味合いが濃くなっていきます。しかし、まだまだ発達段階ですから、両親の温かい見守りも不可欠です。かと言って、両親の保護や助言や注意を監視や束縛と感じて、反発する時代でもあります。この時期の子ども部屋で一番大切なことは、自然に孤室にしないということです。

我が家の場合は、子ども部屋のドアを新築当時から6枚の長方形のガラスを上から下まで等間隔に並べたデザインのものにしています。

子ども部屋を手前にして、奥に両親の寝室を配置しました。子ども部屋の反対側には、2階用のトイレと簡単な洗面所、それにウォーキングクロゼットを配置して、家族の誰かの自然な動線の中に、子ども部屋を置きました。

近年、社会問題になっている「引きこもり」は、さまざまな原因がありますが、対人距離感覚が未発達であることが1つの大きな原因です。日本も居住面積が狭いとはいえ、それぞれの個室が確保されるようになりました。両親の共働きが増えるに従って、その個室が孤室化したことで、この対人距離感覚が測れず、悩んでいる子どもたちが増えてきました。

もう1つ、我が家では、兄弟を1つの子ども部屋にし、簡単な間仕切りで中途半端に区切っています。喧嘩をすることもありましたが、互いに譲り合ったり、我慢したりして、何とかやっています。これが、友達関係にも多少は反映していると思います。

そういう意味では、中学生以降のことを考えると、子ども部屋は、ある程度のプライバシーを守りながら、家族の動線の中で、孤立化しないことを念頭に設計することが大切です。

子どもたちの動線―小学校中学年まで

 住まいの間取りを考える上で、動線を考慮することは大切なことです。動線と一言で言っても、家族それぞれの目的によって、さまざまな動線が存在します。例えば、主婦には、家事の動線があり、高齢者の夜には、リビング~洗面所・風呂~寝室~トイレという動線があります。

 住まいを新築するにあたり、弟夫婦から子ども部屋を含めた子どもの動線について、相談がありました。甥や姪はまだ幼いのですが、将来を考えて、家庭学習環境を整えたいとのことです。

家庭学習といっても、簡単に言えば、3つの段階があります。初めの段階は、家庭学習デビューの段階で、次が家庭学習習慣の定着への習慣づけ段階で、最後が家庭学習自主自立の段階です。理想的には、習慣づけ段階を卒業するのが、小学校の中学年です。高学年になると、自主自立への移行期間で、中学生になると、完全に計画を立てて、家庭学習を進めていくことが大切になります。

つまり、小学校の中学年までの動線と高学年以降の動線は大きく変化していきます。最近、リビング学習ということがよく言われますが、2段階目までの学習場所をリビングにして、親が学習を監視するのでなく、学ぶ姿勢を定着させていくアドバイスがしやすい環境を作っていくという点で推奨されています。

子ども部屋を作って、片付けなどの習慣をつけることは大切ですが、こと家庭学習となると、まだまだ個室では集中できない年齢です。我が家の場合、低学年の時は、私がキッチンにいたら、ダイニングテーブルの上で、夕食後はリビングの隣の和室コーナーの座卓の上で勉強をしていました。つまり、母親の動線上に自分たちが学習スペースを確保し、最終的には、子ども部屋で就寝するというのが、子どもたちの動線です。弟夫婦には、リビングダイニングルームに家庭学習できる簡単な空間を作ることを助言しました。

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