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~基礎の仕組み~

  建設を予定している更地に、杭とテ-プを使って建物の形を原寸大で示す作業が「地縄張り」と呼ばれるものです。これによって、実際の建物の位置が分かり、隣家との距離もはっきりつかむことができます。

 この作業が終わると、建物の外周に沿って建物の位置を示す「水盛り・遣形」と言われる仮設物が設けられます。これに糸を張って建物の正確な位置や高さなどを知る目安なるもので、いわば原寸の定規みたいなものです。またこれは基礎工事が終わるまで、仮設物は残されます。

 この作業が終わればいよいよ基礎工事が始まります。まず基礎を設ける部分に、フ-チングの幅より広めの穴を掘る、「根切り」という作業を行います。

穴を掘った部分の底に「割栗石」と呼ばれるこぶし大の石や砂利などを入れてしっかり突き固めます。これを割栗地業です。基礎のための基礎みたいなもので、基礎を安全に支えるために基礎の下の地盤を、強く均等にならしておく重要な作業です。

 地業の上に3~5cmの厚さでコンクリ-トを打ちます。これを捨てコンクリ-ト打ちといわれるもので、基礎を安定して支えるためのものです。

 さらに、直径9mm(主要部は13mm)程度の鉄筋を組み、アンカ-ボルトといわれる基礎とその上に載せられる土台をつなぐ金物を事前に配置し、型枠を立ててコンクリ-トを流し込む、いわゆる配筋・コンクリ-ト打設作業が行われ、基礎工事が終了します。ところで、この基礎工事を工期がないなどの理由で、早々に型枠を外してしまうと、十分な強度が得られないことがあります。

 基礎には、大切な役割として家の大敵である湿気対策も兼ねています。 日本の風土は高温多湿であるため、床したに湿気が溜まると、それが土台や柱を腐らせる原因にもなります。

 湿気は地面から上がってきますので、まず基礎を高くして家を地面から離すと同時に、住宅の下に隠れる土の表面をコンクリ-トで覆ってしまいますので地面からの湿気を防ぐことができます。

~基礎の強さが家の強さ~

  柱を支える石が基礎の始りで、住まいの基礎は、文字どおり、住まいの耐久性・耐震性を支える一番要になる部分です。

 その昔、縄文時代の日本の建物には基礎はありませんでした。柱は、「掘立て柱」といって、地面に穴を開け、そこに柱を突っ込んだだけのものでした。その遺跡として、青森県の三内丸山遺跡などで、掘立て柱の跡が見つかっています。

 このような工法では地中部分の柱が腐りやすく、建物の重みで沈んでしまいます。そこで、幅の広い石(束石)を置いて、その上に柱を立てるように変わってきました。この工法が、今でも古い民家やお寺の建築などに見られる、「独立基礎」といわれるものです。

 この独立基礎が進化し、それが横に連続したコンクリ-トになり(布基礎といわれるもの)、鉄筋が入り、地面に接する部分が幅広になって(フ-チング基礎とよばれるもの)、さらに底が一体になった大きなコンクリ-ト面(ベタ基礎とよばれるもの)になります。

 基礎の役割としては、建物の重量や建物に外から加えられる力(地震や風)を、均等に地盤に伝える役目をしています。さらに、地面の湿気から建物を守る役目もしています。そのため、十分な強度と、不同沈下しない一体性、そして、湿気が溜まらない通気のよさが必要になります。それには、基礎の施工制度も重要なポイントとなります。

 三重で注文住宅を建てた際に基礎にも設計があるのに驚いたと友人は言っていました。

 土地の許容応力度(建物などの重さを支える力)が低い場合には、それを補うためにより強い基礎が必要になるので、鉄筋の本数を増やすなどの慎重な対応策が必要となります。逆に、許容応力度が比較的大きく、建物もそれほど重くない場合は、布基礎あるいはフ-チング基礎を施しておくだけで十分です。

いずれにしても、信頼できる工務店を選び施工してもらうことが一番です。

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